上半身と下半身をつなげて全身を覆うつなぎ。ストレッチ素材などの動きやすい素材で作られており、着脱が簡単で、作業中の衣服のズレや乱れなどが起こらないといった特徴を持ちます。なので、作業着として最適な作りをしていますが、最近ではカジュアルなファッションとして着用されることも増えているようです。
ワークウェアブランドや作業着メーカーなどから発売されており、デザインの良いものも多く、ここでは定番メーカー、人気ブランドのかっこいいつなぎを紹介して行きたいと思います。
つなぎを作る素材には綿、ポリエステル、革、デニムなどがあります。まず、革はバイクのレーサーが着ることが多く、とにかく耐久性重視で作られ、熱もこもりやすくあまり作業着やカジュアルなシーンで着用することはないですね。
綿、ポリエステルは作業着やさまざまな場面で多く使われている定番の素材で、それぞれの特徴として綿は吸湿性が高く肌触りが良いですが、シワになりやすいといったデメリットを持ち、ポリエステルは丈夫で速乾性がありますが、通気性がやや劣るといった面もあります。どちらを選んでも一長一短があるのは仕方ないですが、綿とポリエステルの混合素材のものなども多いです。
また、デニムは厚みがあり頑丈、作業にはもちろん向いていますが、少し重たいので動きにくさがあるかもしれません。ファッションとしておしゃれですし、カジュアルに着こなしたい素材です。
つなぎは整備士などの作業着として、長く着用されてきた歴史がありますが、最近ではタウンユースでも、ファッションとして着用することもあるウェアとなっています。なので作業服や、ワークウェアなどのブランドのみならず、ファッション系のブランドからもリリースされていますし、また、最近ではアウトドアが人気があるため、アウトドアブランドからもリリースされています。シーンを選ばず便利なアイテムとして着られることも多いです。
作業、カジュアル、アウトドアなどの様々なシーンで着用されるつなぎですが、ただ、やはりシーンに見合ったブランドのものを着用するのが間違いがなく良いと思います。
どんな服でもサイズ感がしっかりと着られている服はかっこ良さもアップしますね。つなぎの場合は上下が繋がった服ですので、特にウエスト部分に気をつけたいです。
腕や足の長さが合わないといった場合は、腕は捲ったり股下が長い場合は裾上げサービスなどを使えますが、ウエストの場合はそうはいきませんので、特に気をつけたい所。ただウエストも調整できるものもあるので、そちらを選ぶのも良いと思います。
また、素材の特性も理解したい所で、デニムや綿100%は、洗濯にて縮み安い傾向があるので注意が必要です。
作業現場では危険が付きまとう場合もありますが、そんな現場を想定し、つなぎにはさまざまな安全に作業できるための工夫が施されてものがあります。夜間作業時の視認性を高め反射材が使われているものや、防炎、帯電、防塵などの加工がされているものがありますので、自分の行う作業にてきしたものを選びたいですね。
ファッションとしてでなく、作業着としてつなぎを着る場合はポケットにものを入れることも多いと思いますので、使いやすくポケットが配置されていたり、数なども重要になってくる要素だと思われます。物をいれる場所を誤ると屈んだ時に落としたり、ポケットが大きければ作業道具に引っかけたりして危険なこともありますので、事前に把握して選択しましょう。
また、作業ではなくカジュアルに着たい場合、必要のないポケットがあまりにも多くついている製品はあまりかっこよくはありませんし、ポケットが多く作業に特化しているものも、カジュアルに履きこなすのは難しいかもしれません。
以上です。ここからディッキーズなどの定番メーカーの製品や、ワーク、ライダーズなどのさまざまなメーカーに分けて、おしゃれでかっこいいつなぎを紹介していきたいと思います。
1922年にアメリカテキサス州にて創業したワークウェアブランドの「ディッキーズ」。もともと農夫や鉱夫などが働く現場を周って声を聞き、現場に適した製品をリリースしていたワークウェアブランドでしたが、80年代になるとアメリカに開放的な空気が流れ、ディッキーズの作業服をカジュアルな場面でも着用する人が増え始めました。ディッキーズもそれに合わせて服をリリースし、カジュアルワークウェアとしてのイメージを決定づけました。
ワークパンツが代表的ですが、「つなぎ」はディッキーズのウェアの特徴でもある丈夫さを持ちながら、カジュアルにも適応できるアイテムとして幅広く展開されています。
ロングセラーの定番つなぎ「ディッキーズ4899」。7.75オンスのポリエステル・コットンのTCツイル素材を使用したハリ感のある生地で、さらりとした着心地を実現。首元までボタンで開閉でき、フロントもダブルジッパーで脱着のしやすさのある機能性があります。防汚加工が施されてあり、油汚れもなども付きにくいしようですので、作業着としては使いやすいのではないでしょうか。
頑丈な真鍮のジッパーのフロントポケットが特徴的で、見た目のかっこよさもありますし、日本でもアメリカでも人気のつなぎです。
肩と胸にゆとりのありながらもフィット感を持ち、機能性とファッション性を兼ね備えたDickiesの定番アイテムの一つ「半袖つなぎ33999」。ポリエステル・コットン素材を使用し、薄く軽やかさがあるつなぎで、すっきりとした開襟デザインがより涼し気な印象を作っています。
フロントはファスナーとスナップボタン仕様なので、着脱のしやすさもあり、カジュアルなシーンだけでなく夏場の作業でも快適に使用できる製品です。
日本の作業着メーカーであるハミューレ株式会社が展開する仕事用ワークウェアブランドの「Prono(プロノ)」。「イイモノは、きっと仕事を楽しくする。」といったコンセプトを持つ、主に作業着に関してのブランドで、北海道に多くの店舗を構えていますが、全国にも展開されており、日本の作業着業界を代表するブランドとして多くの現場で採用されています。
日本の労働環境に最適化されているのが特徴です。つなぎは代表するアイテムの一つで、多くのサイズやバリエーションが展開されています。
2004年の発売以来、20年に渡って愛されるプロノのロングセラー「カーゴつなぎ」。ダサいつなぎは着たくないといったお客様の声から生まれており、適度なゆるシルエットを作る見た目はラフな格好良さがあり、また、使い込むほどに綿特有の素朴さが加わりより見た目も良くなります。
両側に設置された大きなカーゴポケットも収納力抜群で、スルーポケットで下に来ているズボンのポケットにも手が届く便利な仕様。コスパも良いので人気なのも分かりますね。男性女性どちらの方にも使え、今だにランキングなどで一位になっています。
コストを抑え 求めやすさを実現したシンプルなコスパ最強ツナギ「116-920H」。カーゴつなぎほどではないですが、こちらもゆるシルエットがかっこいいデザインを採用。
コスパは確かに良いですが、厚すぎず薄すぎない適度な張りのある生地はオールシーズン着用しやすく、屈んだ時につっぱりにくい腰部分のプリーツ加工や、フラップ&マジックテープ付きのヒップポケットなど機能性も重視されています。
スタイリッシュなワークウェアを企画・デザインしている作業服メーカー「I'Z Frontier(アイズフロンティア)」。平成25年に岡山県倉敷市にて創業。より快適に、よりスタイリッシュに。といったコンセプトを基に、単なる作業服から、魅せる作業服を製造するワークウェアブランドです。
倉敷市に拠点としているだけに、デニム素材を使ったものが多く、ワークジャケット、ワークシャツ、ワークパンツ、つなぎ服、防寒ウェア、各種ニットウェア他さまざまなアイテムをリリースされています。一般的には認知度はまだ低いようですが、デザイン性の高さから徐々に知る人も増えているようです。
長きにわたり愛されたアイズフロンティアのデニムオーバーオールの正統派後継モデル「ストレッチ3Dデニムオーバーオール 7264」。年間通じて着用可能な9オンスストレッチデニム素材を採用し、よりカジュアルなルックスとなってリリースされました。
適度なストレッチ性を持ち、3Dカッティングにより更なる動きやすさを実現しており、スタイリッシュさとの両立をされているつなぎです。
「GRACE ENGINEERS(グレースエンジニア-ズ)」は、1956年の創業からツナギを製造してきた老舗エスケー・プロダクト株式会社をベース、2007年にGRACE ENGINEERSと改名。長年ツナギ作りに特化し、その技術とデザイン性を高めてきた歴史を持ちます。
日本綿布など、高品質な素材を使用し、耐久性と着心地の良さを両立させており、メカニックな仕事をする人たちに、かっこ良いツナギを販売してきましたが、作業だけでなくカジュアルなつなぎブランドとしても認知されてきています。
大人が選ぶ細ストライプ柄の「GE-105」。細めにアレンジしたヒッコリー柄が特徴的で、無地柄が多い中、細いヒッコリーを採用した派手過ぎない、大人も着用しやすい絶妙なデザインのつなぎです。
綿100%特有の味わい深い素朴感を持ち、洗うたびに味のある生地に代わっていくのも魅力的。ワンウォッシュ加工が施されており、自然な風合いでリリースされています。
「働く人が誇りをもって生き生きと働ける作業服」をモットーに、岡山県倉敷市児島に本社を構えるワーキングウェアメーカーの「SOWA(ソーワ)」。1961年に藤井織物(株)縫製部として輸出製品の縫製加工業を開始、その後1968年に桑和を設立されています。
長年の実績があり、作業服・作業着、ツナギ、デニムウェアなど、働く人がプライドやモチベーションを保てるような、機能的でデザイン性の高いものづくりを行い、ワークウェア業界においては高い認知度を誇るブランドです。特につなぎは同社の人気アイテムでもあり多くの種類が揃えています。
多くのサイズや21色のカラーバリエーションなどの豊富なラインナップを揃える「SOWA9000」。手軽に着ることができるアイテムとなっており、価格も安く、つなぎランキングで1位になるような人気のアイテムです。
スタンダードなデザインながらも、脇楽カット、脇ゴム仕様、腰アコーディオンといった着用時の動作のしやすさがあり、胸プリーツポケット、携帯電話ポケット、ペン差しなど、豊富なポケットで収納性は抜群。すぐれた機能性がありますので、こだわりのない方からプロフェッショナルな方まで、多くの人が作業着として選択されています。
こちらはポリエステル65%・綿35%で作られた薄手の半袖タイプのつなぎ服「39017」。こちらもsowaの人気のモデルのつなぎで、多くのサイズやカラーバリエーションが展開されています。
脇メッシュ仕様となり、風通し良くすっきりとした軽いデザインがスタイリッシュですが、袖ペン差し、胸ファスナーポケット、トリカット脇メッシュ、腰アコーディオン、内ポケットなど、しっかりと機能性も十分。夏場の作業着にも最適な作りです。
1903年にアメリカ・オクラホマ州で創業し、鉄道労働者用のワークウェアを生産していた歴史を持つ老舗ワークウェアブランド「RoundHouse(ラウンドハウス)」。
過酷な労働環境で働く現場向けに作らていたために、耐久性に優れ、長く愛用できるのが特徴を持ち、現在でもアメリカ国内での生産にこだわり、古き良きアメリカのワークウェアを代表するブランドとして、高いブランド力を持ちます。
こちらの半袖つなぎは、日本のワークウェアメーカーのヤマタカとのコラボアイテムです。ヤマタカは1963年に創業したつなぎメーカーで、今治の縫製加工技術を駆使し品質が良いと評価も高いメーカー。
ラウンドハウスとのコラボされたウェアは、エプロンやトートバッグなどにも使用されるキャンバス生地が使用され、しっかりと丈夫な作りとなり、カジュアルに着用できそうなデザイン性の高さも特徴。伝統と技術が組み合わさり、ブランド力も備えた素晴らしいものとなっています。
広島県府中市に本社を置く昭和17年創業の老舗作業着ブランドの「クロダルマ」。顧客第一をモットーとした、ものづくりの精神の根付いている企業で、総合ワーキングメーカーを目指しています。
つなぎは代表的なアイテムの一つで、長年の経験と技術を活かし、高い品質と機能性を両立させた様々な種類のつなぎがラインナップ。耐久性に優れ、評価も高いです。
クロダルマの人気つなぎシリーズの「KR:49058」。綿100%のしっかりとした生地を持ち、多くのサイズやカラーバリエーションがラインナップされ、自分にマッチしたものが見つかりやすいメリットがあります。
つなぎは腕の上げ下げがスムーズに行えるトリカットや、前かがみが楽な後腰アコーディオンなどの仕様で、動きやすい特徴を持ち、作業着に適したつなぎとなっています。
岡山県倉敷市に本社を構える寅壱は、1959年に創業したワーキングウェアの製造販売、同名のチェーン店を展開しています。
主に鳶服のシェアが高く、「作業着のアルマーニ」と言われるかっこいいデザイン性が特徴。長い歴史があり、「鳶服」を現代風にアレンジした数々の商品を世に送り出し、作業着業界においてはとても高いブランド力と認知度を誇ります。
作業着のイメージが強いのですが、最近では作業着だけではなく、カジュアルワーキングなウェアもリリースし、ワークマンのように少しづつイメージも変わりつつあるようです。
ストレッチ素材を使って、動きやすさを追求されている寅壱のつなぎ3610シリーズ。中でもこちらの3610-501は、柄が迷彩柄となっており、他にはない柄で寅壱らしく男らしいデザインが特徴です。
ストレッチデニム素材を使い、どんな動きにもスムーズに対応し、アクティブに動ける所などは作業着として向いていますし、サバゲーなどにも向いていそうですね。作業着でありながら、ファッションアイテムとしても楽しめるデザインの人気のつなぎです。
こちらはデニム素材を使った寅壱の定番つなぎ「8850」。スリムなシルエットで、オリジナル釦を採用し、随所に配色されたエンジがアクセントとなった、スタイリッシュなかっこいいデザインのツナギです。
左カーゴポケットの上にモバイルポケットを配置、後ろポケットは大容量フラップポケット、膝は動きやすい3D形状となっているなど、機能性の高さも特徴。摩耗に強く耐久性のあるデニム素材を使っているのでハードに使え、職人などからも支持されているアイテムとなっています。
デニム(denim)の英語から社名を付けているように、エドウィン(EDWIN)はデニム素材を使ったファッションブランドです。
1974年に前身である常見米八商店として創業したエドウィンは、米軍払い下げ衣料品の卸しを行う問屋でしたが、アメリカの高額なジーンズに対抗すべく、安価で日本人の体型にあったジーンズを製造し、日本初のジーンズメーカーとして高品質なデニムを提供してきました。
中でもブラッド・ピットを起用したCMで人気となった503ジーンズが代表的ですが、ジーンズだけではなく、デニムを使ったつなぎなどウェア全般を扱っています。耐久性の高い生地を使い、独自の洗い加工の技術を持ち、日本人の職人による細部までの作りこみに定評があり、国内外で高い評価をえているブランドです。
エドウィンですがデニム素材ではない、ポリエステル65%・綿35%を使用したつなぎ服「81002」。カラーのカンドメによるアクセントと補強の両立を実現したつなぎで、ファスナー部分にインパクトのあるカラーラインを入れたデザインが格好良く、金属ファスナーは帯電防止織物仕様。
また、脚部には便利なカーゴポケットが付いており、作業に適したタイプとなっています。
赤いキャップのロゴがトレードマークのアメリカ発のワークウェアブランド「RED KAP」。創業は1923年。機能性、耐久性の高い作業服はすぐに人気となり、数多くの大手工場用ユニフォームを製造するようになりました。
アメリカ屈指のワークウェアブランドへと成長し、ワークパンツ、ワークシャツ、シャンブレーシャツ等、様々なワーク系ウェアを展開していますが、中でもワークパンツは作業だけでなく、タウンユースでも着られる一番の人気です。つなぎはどちらかというと、ユニフォーム感が強く男らしいかっこよさがあります。
レッドキャップの本国ラインの長袖つなぎ「CT10」。フロント胸ポケット、大き目のヒップポケット、ウエストスラントポケット、右脚ツールポケットと、収納に優れた機能性の高いつなぎです。服の上から着ることを想定され、インナーのポケットにアクセス出来る為のスリットがウエストに施されるといった工夫もされています。
カラーリングも派手さのない抑えたシックなバリエーション。タウン仕様よりも作業着としての機能が追求されており、アメリカのUSワークを味わえる製品です。
ライダースジャケットが人気を誇る、モーターサイクル系ブランドのバンソン。アメカジファッションでもありますが、世界でも最大のライダースの一つとして地位を確立しているブランドでもあります。
つなぎはバンソンのモチーフ、フライングエンブレムの刺繍が施された、バンソンが好きな人には好かれそうなアイテムです。
出典:wear.jp
1913年にショット兄弟により創業されたSchott。当初はレインコートに製造するメーカーでしたが、1928年にボタンを使わないフロントジッパーのライダースを開発すると、今までにない画期的な仕様と、とかっこ良さにより大ヒット。その後はSchottを代表するアイテムとなり、現在でもライダースの代名詞として定着しています。
特に革ジャンだけをリリースするわけではなく、ファッションブランドとして活動していますので、ライダースブランドはないかもしれませんが、このつなぎは素材にカツラギを仕様し、耐久力のある丈夫な特徴となっていますので、バイクを乗る時などにも向いているのではないかと思います。
AUTO-BI(オートバイ)は山田辰のオリジナルつなぎブランドで、1927年にスタートした90年の長い歴史があります。高機能・高品質を追求し、これからのつなぎ服の可能性をもっと広げるべく活動されています。
こちらは腕の動きをスムーズにさせ、大空に羽ばたくようなイメージで、「MECHABIRD」という愛称を持ちます。動きやすく自動車整備などの作業に最適です。
伝統あるLEEのユニオンオールの日本版。1913年にリリースされたLEEのユニオンオールは、当時アメリカ陸軍のオフィシャルユニフォームにも採用され、LEEの名を高めたアイテムでもあります。
セレクトし「オールインワン LM7213」は、LEEジャパンが本家LEEからライセンスを受け企画製造したつなぎで、作業だけでなくカジュアルにも対応したアレンジを加えた製品となっています。
オーバーオールやエプロンなど、シンプルで頑丈な作りで人気なアメリカのワークウェアブランドの代表格「カーハート」。アメリカでは古くから愛されてきたブランドで、ペインターパンツやオーバーオールが特に人気です。
Yukon Extremesシリーズのこのつなぎは断熱カバーオール。耐久性が高く、しっかりした作りが魅力でありデザインもかっこ良いのですが、人気ブランドなだけにいかんせん価格が高いですね。
以上です、いかがでしたでしょうか。カジュアルシーンでも作業でも、どちらにしろおしゃれなかっこいいつなぎを着ていきたいですよね。参考にして頂けたらと思います。
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