CDの衰退とともにCDラジカセの需要も落ち込んでいましたが、近年はアーティストなどがカセットテープでオリジナルソングをリリースしたために、再生することの出来る機器の需要が若い人の間で高まりました。
ラジカセは1970年代から存在し、現在でもマニアの間では当時のレトロ品は人気ですが、ここではレトロはもちろん、おしゃれで機能性もある製品を紹介して行こうと思います。
ラジカセのデザインは、レトロ感あるものから現代的なシンプルでスッキリとしたものまで幅広くありますので、自分の好きなデザインを選ぶことが出来ると思います。
ただ、70年代や80年代のゴツゴツしたようなものはあまりなく、その場合は当時のものを購入する必要があります。
ラジカセは1967年頃に、アイワやナショナルがラジオとカセットテープを再生録音できる機器を発売したのがスタートで、その後ソニーや東芝などが多機能なもの、サンヨー電気がおしゃれなものをリリースしたりと続いています。
現在リリースしているメーカーには、ソニーのように昔からラジカセを発売しているものと、山善のようにブームによりリリースしてきたメーカーに分かれています。
ラジカセとはラジオとカセットが再生できる機器のことですが、現代ではその他にも音楽の再生方法は多岐に渡り、ラジオはともかくカセット以外にも再生できる製品の方が便利ですね。
例えばBluetooth接続に対応していればスマホと繋いでスマホで再生できる音楽を聞けますし、SDカードやUSBに対応していればメディアにある音楽を再生できます。ラジカセの用途を考えて選びたい所です。
以上です。ここからはおしゃれなラジカセをメーカー別や当時の製品を紹介していきたいと思います。
東芝はパソコンや白物家電で、かつて日本でも有数なメーカーでしたが、現在はそれぞれの分野で売却され持株会社として機能している企業です。
ラジカセはだいたい東芝エルイートレーディング株式会社からリリースされています。自社生産していない製品の卸業務を行う企業です。
マイクロUSB、USBポート、SD/SDHCカードスロットなどのインターフェースをもち、Bluetooth、CDにも対応。もちろんラジカセも使うことができますし、すべてにハイレゾ音質に再現するコンバータを搭載。さまざまなメディアを鮮明で美しく音を楽しむことかできます。
ほぼすべての記憶デバイスに入れられた音楽を再生できる幅の広さが魅力。カセットテープに関してはノーマルテープの他、ハイポジションテープ(TYPEII)再生に対応しているようです。
ラジカセでは珍しい薄型のスタイリッシュタイプの製品。正面からだとわかりにくいですが、奥行きが大きかった今までのラジカセとは違うタイプです。スリムでコンパクト設計なので、場所を取らず無理なく配置が可能。
Bluetoothやusb接続などはありませんが、ラジカセ、CDの他にCD-RやCD-RWも再生可能。cdやカセットが見やすい大きな窓、大きなダイアルなど使いやすさにもこだわっているようです。
元高級音響メーカーであった山水電気。1944年の創業後、20年で上場企業へと成長し、パイオニアと並びオーディオ御三家の一つと言われていましたが、デジタル化の波に乗り遅れ2014年に破産。現在はドウシシャがライセンスを取得しサンスイブランドを引き継いでいます。
レトロなデザインながら、SDカード/USBメモリーのMP3再生やBluetooth接続なども可能なサンスイのラジカセ。現在のシンプルなスタイリッシュさとは違い80年代テイストが魅力。電池でも動くのでキャンプなどに持っていくのも良いかもしれません。
カセットにしっかりと録音もでき、足りない所がないような製品ですが、音が少し良くないとの声もあります。
昭和風デザインおしゃれなサンスイ「SCR-3」。シルバー塗装の安っぽさがいかにもな昭和感が溢れています。
こちらの製品は当時のラジカセを再現したような作りで、ラジオとカセットが聴けるのみ。また、ノーマルテープのみ使うことができます。さまざまなデバイスのものを再生させたい場合は少し物足りませんが、アマゾンでは1万円を切る価格はうれしい所ですね。
山善は主に工作機械、産業機器、機械工具の商社ですが、海外に多くの拠点を置きファブレスメーカーとして、家電や家具などを自社ブランドとしてリリースしている企業です。安くデザインの優れた製品をリリースしています。
人気の木製キャビネットを使用した、山善キュリオムシリーズのラジカセ。「好奇心への飛躍」のコンセプトとした、キュリオムシリーズらしいビジュアルに優れた製品です。他にはないようなデザインで、北欧のインテリアとの相性もよさそうですね。
CD、ラジオ、カセットからダイレクトにUSBやSDカードに録音できる機能面や、タイマー機能なども充実しています。
株式会社太知ホールディングスの国内事業として運営されているANABAS。オーディオ、ラジオ、クリーナーなどのユニークな製品を展開しています。
太知ホールディングスは空調、医療、車両などの輸出事業を世界中で展開している企業で、このような海外事業で得たノウハウを活かして行きたいとANABASを立ち上げています。
クラシックなデザインが魅力のアナバスのラジカセ。ダイヤルや切り替えスイッチのアナログ感がかっこいいのですが、特にレトロ感は感じず、モダンな部屋にマッチしそうなデザイン。ワイドFMに対応し、クリアなラジオを聞けるのも良いですね。
幅27cm×高さ15.7cmと見た目以上にコンパクトで、うまくインテリア溶け込めるのではないでしょうか。
世界でも有数の企業として知られるソニー、特に最近ではプレステのゲーム機のイメージが強いですが、1970年代には多くの人気ラジカセをリリースしてきました。
CF-1700やビルバップなどのヒットした機器が多いですが、中でも1974年に発売した「studio1980」は大ヒットとなり、ここから世の中に普及した歴史があり、ソニーはラジカセ界をリードしてきた存在でした。
4色のカラーバリエーションが揃うソニーのCDラジカセ。インテリアに合わせて選べるバリエーションは嬉しい所。サイズもコンパクトで取っ手もついて持ち運び自由。タイマー機能が付いてラジオをに楽に録音できます。ただデザインは良いのですが、機能面としてUSBやSDカードなどの対応はないようなのでそこは残念ですね。
カセットテープで録音再生を楽しむオーソドックスなソニーのラジカセCFD-S7。暗い所でも見やすいバックライト、持ちやすい取っ手、操作しやすいボタン配置カセットテープに録音、音声入力端子につないでアンプ内蔵スピーカーで聞くなど、一通りの機能は揃っています。
これといった特別な機能はないのですが、見た目はスマートながら昭和ラジカセのようにシンプル設計で使いやすいと思われます。
東京都豊島区に本社を構えるオーム電機は、1955年に創業の家電を中心とした電気機器製造のメーカー・ベンダーです。1975年に電気用品の輸入を開始し、日本各地に事業所を設けて現在の形態を作り上げました。
製造もおこなっているようですが、おもにファブレスメーカーとして協力工場からアイテムを仕入れて売るスタイルで、自社で展開する全国の物流ネットワークを駆使して販売ニーズに対応しています。
オーム電機のAudioCommシリーズのラジカセ「RCS-SUB920R」。外部マイクをつないでカラオケと機としても使えるとのこと。カセットテープ、USBメモリ、microSDカードなども使え、これらのデバイスに録音することができますので、自分の声を聞くことで語学の学習などに使うことができます。
乾電池/AC電源の2電源対応、アナログ/デジタル双方向録音、MP3録音再生など、見た目はレトロですが、多くの機能が備わっています。
wintechのコンパクトラジカセ。とても小さいサイズなので持ち歩きにも便利。マイクロSD/USBからMP3を再生できますし、録音もでき、またAM/FMラジオを聴くことができます。スマホでもいいかもしれませんが、アナログ感がおしゃれで、録音機能がボタン一つでできるので良いのではないかと思います。
木目調がおしゃれでレトロ感が強いCICONIAのラジカセ。チューニングのダイヤルや切り替えスイッチなどのレトロな外観だけではなく、あえてしっかりと機能面も昭和仕様にしているのがこのラジカセの特徴。
モノラルスピーカーを搭載したチープな音、カセットのB面A面へのオートリバースに対応せずに手動切り替えなど、昭和を感じられる製品に仕上げています。懐かしさよりアナログ時代を感じられるにもなかなか良いのではないでしょうか。
ORIONのいかにも80年代デザインの昭和なラジカセSCR-B5。見た目はレトロですが、Bluetooth機能が搭載されています。最高級ではないですが、音質も悪くはないとのことですので、スマホ内にある音楽をブルートゥースで接続したのしめますし、カセットテープに録音といった使い方もよさそうです。
その他SBメモリー・マイクロSDカードも使え、カセットを使わなくても十分音楽を楽しめ、デザインも良いのでインテリアのために一台置きたくなるほどの製品です。
1974年に発売した2WAYウェイスピーカーのソニー「studio1980」。ラジカセの歴史の中でも大ヒットした名機と言われる製品。ラジカセがスタートした時に比べて機能や音質も飛躍的にアップしているのに、価格は同じとコスパが良く、基礎を築き、後に影響を与えたこれぞラジカセという製品です。
テレビの機能まで備えたソニーのジャッカル。いわゆるラテカセと言われる製品ですが、ヒコーキのコックピットをモチーフに、とにかく男心をくすぐるかっこいいデザインが特徴。1976年当時も重厚な作りで人気でしたが、海外のコレクターにも人気があるラジカセです。
以上です。いかがでしたでしょうか。長い歴史のあるラジカセ。これからカセットテープも使われなくなる時代だとは思いますが、ラジカセにはカセットテープだけではなく、MP3やBluetoothで接続して音楽を聴くことができる製品も多いですし、なによりデザインが良くインテリアの一部となるので、これからも残っていくのではないかと思いますね。素敵なラジカセを見つけていただければと思います。
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