料理にはなくてはならない包丁。多くの刃物の一種で、肉や野菜などの食材を切断するために使うのに適した道具で、さらにその食材ごとに適したタイプがあり、その種類も豊富でさまざま。
ここではその中でもかっこいいおしゃれな商品を探している男性向けに、三徳包丁、出刃包丁、牛刀包丁、中華包丁、柳刃包丁などの種類に分けて、用途にあった包丁を紹介しています。
出典:photo-ac.com
包丁のメーカーやブランドは多く、海外からはHENCKELS(ヘンケルス)、ZWILLING(ツヴィリング)、国内からは藤次郎(とうじろう)、関孫六(せきのまごろく)といった所が人気があり、メーカーやブランドごとに値段の違いもありますが、デザインも違いがあります。
例えば吉田金属グローバルはシャープさがありますし、関孫六や藤次郎などは男らしい無骨さ、ツヴィリングなどはグリップに特徴があり、洋風なかっこよさがあります。好きなデザインのものならば愛着も沸きますし、使いやすさと合わせてデザインにも目を向けて選びたいですね。
刃に施された模様にはダマスカス、槌目、ハンマーで撃った跡、焼いて黒くなった部分を残したものなどさまざまあり、どれも独特な良さがあります。
その中でもダマスカス模様は一種類ではなくさまざまですが、施された包丁はどれも禍々しさがあって男性に好まれそうなかっこよさがありますね。男性のキッチンにあるとはまると思いますし、メーカーやブランドに拘らず、模様のかっこ良さで選ぶのも良いのではないかと思います。
包丁の刃の材質には鋼とステンレスの2種類が多いです。鋼は昔ながらの和包丁で使われることが多い素材で、よく切れるかわりに錆びやすいといった特徴があり、もう一方のステンレスは錆びに強い素材で包丁以外にもさまざまな製品で使われる人気の素材です。
毎日砥石を使ってメンテナンスする必要がある鋼と違い、ステンレスは錆びにくいので、手入れが楽になるといったメリットがあり、家庭で使う場合はステンレス製のものが人気がある傾向です。自分の料理のスタイルにより、素材は考えて選びたいです。
ハンドル部分は主にステンレスか木製が使われています。滑らずに持ちやすいものを選びたいですが、このハンドル部分も色や形とデザインがそれざれと分かれていて、おしゃれさに差が出てくる部分です。
特に高級素材の黒檀を使った柄は、黒くスタイリッシュな上に水に強く傷みにくい特徴がありますが、握った際にしっくりとくるものを選ぶのが一番だと思います。
包丁を使用した後はすぐに水で洗うことが一番大事です。そのままにしてしまうと食材の油などが付着して錆の原因になり、食器洗い用の洗剤で洗い流した後に、しっかりと水分を拭きとります。水分も錆の原因となってしまうので気を付けたい所。刃物は少しでも錆ると切れ味が悪くなるので、対応をしないとすぐに買い替える必要が出てきてしまいます。
さらに、硬度の高い鋼の素材を使っている場合は砥石(といし)で研いで、切れ味を保つといった作業も必要になってきます。
以上です。ここからは三徳、出刃などの種類に分けてかっこいい包丁を紹介していきたいと思います。
三徳包丁の三徳とは肉、野菜、魚など幅広い食材に対応していることを表す名称です。明治以降、食生活の変化に伴い肉を食べるようになると、肉を切るために「牛刀包丁」が海外から流入し使われるようになりましたが、野菜を切るために「菜切り包丁」、魚を切るのに「出刃包丁」と使い分けられていたのを一つにしたのが三徳包丁です。
刃渡りはおおよそ15cm~20cm程度で、先端は食材を刺せるようにとがり、先に向かって緩やかに反っているのも野菜などを切りやすくするためのもの。
日本では最も一般家庭に浸透している種類で、とくにこだわりはなく、とりあえず一本持っておきたい方などに向いている包丁です。
安田刃物の人気ブランド関虎徹、その三徳包丁です。
よく見かけることがあるほど一般家庭にも浸透しているブランドです。見た目には何十万もする匠な高級包丁のように見えますが、そこまで高級な包丁というわけでもないです。それが浸透している理由かもしれませんね。
しかし、安くても物が悪いわけではなく、V金10号を使用して切れ味はするどく、高級ステンレスを使って錆にも強いです。
ダマスカスの紋様がかっこいい藤次郎の三徳包丁。藤次郎は一般家庭には浸透しているとは言えないブランドですが、料理人の間では世界的に有名なブランドです。
なので、たくさんの種類があります。このダマスカスも種類の一つですが、37層の素材をきめ細かに仕上げた霞流し包丁で、一本たりとも同じ模様なないという製品。家庭のみならず、業務用としても使うことが出来る本格的な包丁です。
貝印のロングセラーとなっている三徳包丁「AB5156」。関孫六シリーズの包丁です。高炭素ステンレス鋼を素材に使い、ステンレスの良さである錆びにくい特徴を持ちながら、さらに切れ味も鋭いといったメリットを持ちます。
一体成型で継ぎ目がない金属製なので堅牢性に優れており、デザイン性に優れた流線型に作られたグリップは、握りやすいといったグリップ感を味わえるようです。
世界で最も古いと言われる歴史と伝統を誇るドイツの家庭用品ブランド「ツヴィリング」。高機能高品質にこだわったモノづくりを行う信頼のブランドです。
包丁は数種類ありますが、その中でも当品は衛生面に優れたオールステンレス製。洋風な作りがおしゃれで魅力ですが、デザイン、バランスに優れた、ツヴァイリング史上最も売り上げた人気の包丁です。
下村企販の燕三条で作られた三徳包丁。刀身の凸凹が特徴的ですが、デザインのためだけではなく食材の切離れが良いといったメリットがあり、食材を取るといった手間が省けます。
燕三条製といったこともあり、質の良いステンレスを使用しており、また、職人が一つ一つ丁寧に研ぎあげているので切れ味も鋭いようです。全長26cmとかわいらしいサイズ感ですが、木目調の取っ手部分などは渋くかっこいいと思います。
槌目模様とダマスカスの模様が刃に両方刻まれているのが特徴的。ミルフィーユ模様の包丁です。マホガニー柄のハンドルも高級感があってかっこいいですね。
ステンレス鋼材の中でも最高峰のV金10号を使用しているので、錆びにくく切れ味は良いと思われます。両刃包丁で右利き左利き関係なく使え、家庭用として活躍してくれそうです。
出刃包丁は魚をさばくために作られた包丁です。重さは200~250gで、三徳や牛刀に比べると重くつくられていますが、これは魚の頭を切って落として3枚に下ろすためで、骨をも切れるように作られているためです。
出刃包丁は片刃で切れ味が鋭い作りのため、食材のうまみを壊さずに切れる特徴があります、そのため最近では肉も切るためにも使われることが多いようです。
伝統的な土佐の手打ち鍛造包丁。見た目からしてごつい海の男を感じさせるデザインです。土佐刃物の黒打ちは焼いて黒くなった表面を刃の部分だけ削り、あえて残したままにしたもの。柄にはチークやマホガニーとともに世界三大銘木と言われるクルミを使用しています。
また特に軽量化を図ることもなく重いようですが、この無骨さが好きな男性は多いと思います。
お客様からの「150mmのサイズはないか」、との声から生産に至った出刃包丁。明治33年創業、堺の老舗「實光刃物」が作る本格派。大きな魚もこれならさばくのに適していそうですね。出荷目に刃を研いでくれるので、切れ味も抜群。
一つ一つ手作りですが値段もそこまで高くないのが嬉しい所で、まずは切れ味をしってほしいとの思いからとのことです。
耐熱性に優れた樹脂柄を採用したKAIの出刃包丁。関孫六シリーズの製品です。一般的な出刃包丁よりも柄が大きく刃が小さい作りなので、より力が入れやすく使いやすい形状だと思われます。デザインもかわいらしいですね。
耐熱性に優れた樹脂柄なので、食洗機や食器乾燥器を使えるメリットもありますが、樹脂は木に比べても軽量さがあるのもうれしい点だと思います。
西洋包丁、万能包丁とも言われる牛刀包丁。西洋から伝わった包丁で、肉の塊を切るのに適しているように設計されています。三徳包丁よりも刃が長く、より先端がとがった形状をしていますが、そもそも三徳包丁がこの牛刀包丁を参考に作ったものだとも言われています。
以前は料理のプロが使うものでしたが、最近では一般の家庭でも使われるようになってきました。
Misonoは岐阜県の包丁専門メーカー。信頼度の高い業務用の製品を販売しています。その中でも人気なのが440シリーズ。切れ味がするどくなるモリブデンを刃に使用。錆びにくく切れ味抜群の刃はプロ仕様です。
家庭用に展開されている他の包丁もありますが、でもどうせMisonoの包丁を使うならこちらの様な本物が良いですね。
非常に男心を刺激するデザインの包丁を販売しているメーカー「UTAKI」。
この包丁はダマスカス模様も豪快なのですが、天然木の竹を使用してつくられたハンドルが形状も特徴的です。なにかアニメやゲームなどに登場しそうなキャッチーな風合いがかっこいいですね。
デザインだけではなく、この模様を入れるために鍛造工程が入っているためむしろ刃が強くなり、刃こぼれなどもしにくい包丁として機能もしっかりとしているようです。
チタンコーデを施した霞の剣型包丁。ブルーの刃とハンドルの黒のバランスががおしゃれな包丁です。
こちらの剣型包丁はおもに肉を切るのに向いていますが、そのほかの食材も問題なく切れる包丁なので牛刀に似ています。耐熱性があり、頑強なチタンをつかったコーディングが施され、錆びにくく匂いが付きにくく、さらに摩耗性にも優れ耐久力もあるようです。
中華包丁はその名の通り中華料理で使用されてきた包丁で、刃が大きく四角いフォルムをしているのが特徴的です。そして他の包丁と比べても重量があり、これは骨などの固い食材でも叩き切るためのもの。
中華料理の職人の人たちはこれ一本で料理してきたので、なんでも切れる必要があったのだと思いますが、なんでも切れるといっても、大きく重いのであまり家庭向き向きではないですね。ただメインの包丁の他に、補助的な役割でもう一本持っておくのには便利だと思います。
関孫六のオールステンレスタイプの包丁シリーズ。その中の中華包丁バージョンです。刀身からハンドルまで継ぎ目がないかっこいい一体構造は、耐久性にも優れます。パンきり包丁としても人気が高いようですね。
ハンドルの内部にまで刀身を通しており、これによりバランスの良さを生み出し、特徴的なハンドル部分は手になじむグリップ感がよく、指のかかりが強いように作られています。
フラットフォルムが美しい、下村工業のオールステンレスシリーズの中華包丁。流れるフォルムが手にフィットする特徴があり、デザインとしてもなめらかで美しいですね。食洗機に対応していますし、継ぎ目のないステンレス一体型で清潔に使うこともできます。
金属加工の集積地として全国的に知られている町「燕三条」製で、切れ味も評価が高いです。
ブラジル製総合キッチンメーカーとして100年以上の歴史のある老舗「トランモンティーナ」。ブラジル国内に10か所の向上を持ち、鍋やフライパン、包丁など各種キッチンツール18000アイテム以上を120か国に展開しています。
当品は黒い刃と、木のハンドルが特徴のシュラスコブラックシリーズのものになります。肉を切ることに特徴をもつシリーズで、 肉料理をよりプロフェッショナルに楽しむ方向けになりますが、とにかく、ブラックのボディとデザインは、男性向けのかっこいい包丁です。
柳の葉に似た長い刃を持つことから「柳刃」と呼ばれる柳刃包丁。薄く、、刃の長さは18~36cmと他の包丁より長いのが特徴です。これはお刺身やローストビーフなどを薄くうまく切るためで、うまく切るには引きながら一気に切る必要があり、通常の包丁では長さが足りず刃も薄い方が適切です。
さらに、刃先が鋭利となっており、この鋭さにより、魚の繊維を崩さず切ることができる点なども刺身などを切断するのに向いている点でもあります。
また、柳刃包丁には関東と関西で違いがあり、関東は切っ先がなく四角い形状。関西の型は先は尖っています。
KAIの関孫六シリーズの柳刃包丁になります。継ぎ目のないステンレス一体構造のオールステンレス式。グリップから刃に向かってかなり細くなっているのが特徴的です。
ハイカーボンステンレス刃物鋼、18-8ステンレススチールの高品質素材を使っているので切れ味も期待できそうですし、継ぎ目がないため洗いやすく、また、食洗器にも対応しています。
大正7年に刀匠「兼次」の末裔である初代社長河村松次郎が創業したとされる、700年の刀鍛冶歴史を持つ関兼次株式会社の刃物。伝統技術だけに拘らずに現代のハイテク技術を駆使して製造されています。
こちらも包丁では珍しいアルミハンドル仕様。樹脂鍔を使い錆びず、七角のグリップはデザインとしてもかっこよく、もちろん握りやすく使いやすくなっています。
刃には独特の丸模様が施された美しい柳刃包丁。ハンドルにはG10素材を使用、これはもともと航空機の材料として使われていた素材で、壊れにくく耐久性に優れています。また6角形がかっこいいハンドルになっています。
ただ、刃付けは雑というコメントもあるようですが、自分で研げる環境がある場合は問題ないようです。
以上です。いかがでしたでしょうか。
食材や用途によってさまざまな種類のある包丁。目的に合った、デザインのすぐれた包丁を見つけるは難しいですが、是非参考にしてみてくだい。
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