焼く炒めるといった料理をするのに必需なフライパン。平底の鍋で、家庭ではもちろん、男性でも一人暮らしで自炊する方などはフライパンを使う機会は多いと思われます。
なので、多くのメーカーからステンレス、鉄、アルミ、銅といろいろな素材を使った商品が発売されています。ブランドなども豊富なのですが、種類が多いので迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
ここでは使わている素材の特徴などを考えながら、素材別や有名なブランド分けて、おしゃれでかっこいいフライパンを紹介していこうと思います。
フライパンはハンドルを含めない本体の直径でサイズを表し、様々な大きさがありますが、一般的に家族構成により丁度良いサイズが決まってきます。多くのフライパンはだいたい14cm~34㎝幅に収まり、一人暮らしならば14cm~20㎝、2,3人暮らしならば20㎝~28㎝、4人以上ならば28㎝~34㎝が適性となっています。
あまりに大きくキッチンのサイズに合わなかったり、小さかったりするのはスタイリッシュではないですよね。なので家族構成や、キッチンのサイズを考えてを選びましょう。
フライパンには浅型と深型のタイプがあり、浅型というのは一般的な誰もが想像する形状。深型は焼くや炒めるの他に、煮る、揚げる、蒸すなど様々な用途に使えるタイプの製品です。
料理好きの方なら一つもっていると便利かと思いますし、他のタイプにも卵焼き専用フライパンなど、こういった特徴的なフライパンは持っているといかにも料理に拘っている感が出てかっこよく、一段階上のおしゃれなキッチンになると思います。
フライパンを長く使うにはメンテナンスが大事になり、まず確認したいのは食洗機対に応しているのか、手洗いのみかになります。素材により違いがあり、ステンレス製のフライパンで対応している場合もありますが、大抵の素材では食洗機には対応しておらず、また、コーティングされているために食洗機にいれると熱でコーティングが剥がれてしまうため、フライパンは手洗いで洗浄する場合が多くなります。
ほとんどはフライパンから熱がなくなったらスポンジと中性洗剤を使って洗浄を行います。ただ、鉄のフライパンの場合は表面を油でコーティングするシーズニングが施されているため、中性洗剤は使わずに洗うことが推奨されています。
素材やコーティングに気を付けてそれぞれにあったメンテナンスを採用することでしっかりと洗浄することができます。
フライパンにはコーティング加工を施したものがあります。コーティングとはフライパンの表面に薄い層を作ることで、食材の焦げ付きや、くっつきから守ってくれる効果があり、テフロンやセラミックといったコーティングが有名です。お手入れも特別なことは必要ないので、管理も楽ですしコスパも良いのが特徴になります。
ただコーティングの効果は2,3年と短く、寿命の短い消耗品になりますが、コーティングがされていなく食材が底にくっ付いてしまうのはストレスですし、とりあえず料理したい人やこだわりのない人に向いていると思います。
以上です。ここからはブランドや素材別に、おしゃれでかっこいいフライパンを紹介していきます。
1845年に創業されたドイツの高級キッチンウェアブランドの「FISSLER(フィスラー)」。一般家庭のみならずに、多くのプロフェッショナルからも愛用されているブランドです。
圧力鍋やフライパンが主力の製品となり、特にビタクイックなどの圧力鍋シリーズは有名ですが、最大90%がリサイクルされた18/10ステンレススチール製で作られたフライパンも質の高さが特徴で人気があり、クリスピープロやプロフィなどのシリーズがあります。
フィスラーのカターニャシリーズのフライパンです。カターニャは耐久性のあるオールステンレスのシリーズで、人間工学に基づいて作られたハンドルは、重みを軽減でき、丸みをもたせた形状は持ちやすさに優れており、特徴的となっています。
フライパンの淵などもどこから注いでも液漏れがしにくい独自設計となっているなど使いやすさがあり、ガス火・IH、オーブンでの調理も可能。深みもありながらもスマートさがあるおしゃれなデザインだと思います。
フィスラーの人気フライパンの一つ「アダマントクラシック」。革新的な炭化ケイ素コーティングを採用し、くっつかないのはもちろん、金属へらにも負けない頑丈さを実現したステンレス製のフライパンです。
フィスラーの独自の「厚底三層カプセル構造」が施されており、熱伝導率、熱保持力に優れ、浅型で淵に広がりを持たせたフライパンは料理を返しやすく、炒め物などを作るのにも使用しやすくなっています。人間工学に基づいて作られているハンドルも特徴的でかっこいいデザインとなっています。
フライパンや鍋などの伝統的な鋳鉄製品を製造販売している老舗のブランド「Lodge(ロッジ)」。1896年にアメリカのサウス・ピッツバーグにて、ジョセフ・ロッジにより創業。120年以上に渡り、鋳鉄製品を作り続けて、アメリカの最も著名なキャストアイアンメーカーの一つに成長されています。
多くの製品がありますが、中でもキャストアイアン製のフライパンは、適切にメンテナンスしていけば一生ものアイテムとなる耐久力に優れた特徴を持ち、特にスキレットは深みがあり、焼くだけではなくさまざまな料理ができるロッジでも一番人気のアイテムです。
アメリカの老舗フライパンブランド「ロッジ」の代表的なフライパン「ロッジスキレット」。一般の鉄製フライパンよりも厚みがあるため、煮る、焼く、炒める、蒸すといったさまざまな料理をすることができ、見た目も重厚感のある男性向きなかっこよさのあるデザインです。
サイズや種類なども豊富で、それぞれ深さや厚みに違いがあり、こちらは深さ3cm,厚みが5mmのクラシックなタイプで、小さいタイプなので使いやすいと思われます。
1925年に誕生したフランスのキッチンウェアブランド「Le Creuset(ルクルーゼ)」。フランスの伝統的な手法で製造されるエナメルコーティングされたキャストアイアンで作られる鋳物ホーロー鍋は有名で、日本でも多くの人に愛されているブランドです。
ホーロー鍋と同じように、丈夫でサビや欠けに強く、においや汚れがつきにくい、さらに熱伝導性と蓄熱性に優れたエナメルコーティングとキャストアイアンで作られたフライパンやスキレットなども同じように質が高く、人気があります。
アルミニウムコアにノンスティック加工が施されたルクルーゼのアルミ製フライパン「TNS」。内側にも外側にも3層のノンスティック加工(フッ素加工)を施しているので、食材がくっつきにくくなっているのが特徴で、アルミ製のデメリットを解消されています。
また、アルミニウムを陽極酸化処理後に鍛造した硬質アルマイトを素材につかっているために、耐久性も高い質の高いフライパンとなっています。デザインもスタイリッシュなフォルムですが、人間工学に基づいたデザインを採用されており、手になじみ使い勝手の良さも持ち合わせています。
1889年にイタリアのロンバルディア地方で創業されたイタリア老舗調理器メーカーの「Ballarini(バッラリーニ)」。イタリア発のクックウェアブランドとして、材料加工から梱包に至るまで一貫して自社で行うヨーロッパで人気のメーカーです。
調理器の中でも独自のノンスティックコーティング技術が特徴の、くっつかないフライパンが有名で、イタリアブランドらしい美しいデザインも魅力の一つとなっています。
こちらはバッラリーニの中でも人気がある「トリノ」の深型タイプになります。バッラリーニの技術を集結して開発した強化5層コーティングの「グラニチウム・EXコーティング、」を採用。バッラリーニらしいアルミ製でありながらも、少ない油でもくっつきにくいフライパンとなっています。
V字型のステイクールハンドルは調理中も熱くならない特徴を持ち、大きく力強さが伝わる堅牢さがあるかっこいいデザインです。
こちらのフライパン「ローマ」も、他のシリーズ製品と同様に、5層のコーティングを施したグラニチウムコーディングという、バッラリーニ独自のコーディングを使用されているのが特徴のアルミフライパンです。
御影石を彷彿とされる美しいコーティングがおしゃれですが、金属ヘラが使えるほどの石のような硬さを持たせ、焦げ付きにくく、底面も厚く仕上げていて、アルミの弱点でもある熱による変形も防ぎます。
ドイツの老舗フライパンブランドの「turk(ターク)」は、鉄を何度もたたいて作る鍛造の鉄フライパンで有名です。
鉱山のあるルール地方にて、1857年に熟練の鍛冶職人のアルベルトタークにより設立、高品質で長持ちするフライパンを提供するブランドとしてヨーロッパでは多くの人に親しまれているブランドです。日本国内ではそれほど知名度は高くはないようですが、手作りの鉄製フライパンは頑丈で長持ちし、プロフェッショナルからも高く評価されています。
タークの中でも最も人気のある「クラシックフライパン」。一つの鉄から職人がたたき上げる一体型の堅牢さが特徴で、叩いて作られる独特のかっこいい雰囲気も魅力的です。
手作業で作られるため一つ一つ個体差があるのかもしれませんが、それも個性があって良いと感じられ、非常に無骨な男を感じる製品で、キッチンにあったらとても存在感を感じるアイテムになると思われます。
シーズニングなどしっかりとメンテナンスをして、長く愛着をもって使っていきたいフライパンです。
メリット
丈夫で錆びにくいステンレス。水筒などさまざまなアイテムに使われる人気の素材ですが、耐久性に優れているのが大きな特徴。他にも酸にも強く、洗剤などでも洗うことができるので、家庭向きではありますが、フライパンではやや値段が高い傾向にあります。熱伝導率はあまりよくありませんが、冷めにくい特徴があるため余熱調理が得意です。
デメリット
使い方によっては焦げ付きやすく、食材がくっつきやすいというデメリットもあります。しっかりとフライパンを温めてから使うことが大事です。
ドイツの刃物を中心とした老舗キッチンウェアブランドの「ツヴィリング・J.A.・ヘンケルス」。刃物の町として知られるゾーリンゲンに本拠を構え、世界的にも知名度があります。
こちらのベッセーラは底面にアルミとステンレスの3層の構造、高い保温性と熱伝導率を備えたフライパンです。ハンドルのローズゴールが高級感があり、華やかなキッチンを作ってくれます。IHや食洗機に対応しているのもうれしい点です。
熱しやすく冷めにくい5層構造が特徴のピタクラフトのフライパン。プロ仕様となっており、料理にこだわりのある人向けの仕様となっていますが、鉄とは違い、ステンレスはとりあえず欲しい人にも使いやすくなっているようです。
底面だけではなく側面も5層構造のため、高温で調理し続けてもヒートショックによる変形から守り、また外部からの衝撃にも強いです。また、特徴的なハンドルは耐久性を向上させ、フォルム的にも大きくかっこよく仕上がっています。
メリット
熱伝導率も良く、高温を使って調理できるので炒め物など中華系の料理に向いています。重さは他の材質よりもあるので、腕力がある男性向き。値段も安い物が多いですし丈夫さもあり、しっかりと手入れをすることで一生ものとできる耐久力を備えています。
デメリット
デメリットは手入れです。鉄は錆に弱いので、入念な手入れが必要になります。「シーズニング」「焼き込み」「空焼き」といった作業が必要になり、メンテナンスが少し面倒で、何も知らない人は使用前に軽く学ぶ必要があります。
シュミーデアイゼンとはドイツ語で「鍛えられた鉄」という意味を持つ、昔ながらの製法で鉄を叩いて仕上げているペトロマックスのフライパン。すべて鉄でできているために重量もありますが、強靭さがあり、焚き火や薪ストーブなどにそのまま入れて使うことが可能。アウトドアブランドのペトロマックスらしい特徴を持ったフライパンだと思います。
表面の網目状の模様が特徴的でスタイリッシュなのですが、これには油や肉汁を流れやすくする効果もあり、turkと似ていますが、こちらの方が若干安いです。
ストゥブの人気フライパンシリーズの「ピュアグリル」。ストゥブにはいくつかのフライパンシリーズがありますが、こちらは両手にハンドルが付いているタイプで、調理中や特に持ち運ぶさいに安定感があり、鉄製で重量があるために、機能性が高いモデルとなっています。焼いたものをそのまま食卓に配置するのも良いですね。
フライパンには山型に刻まれた溝あり、これは余分な脂を落とし、肉やパンなどの食材に美しい焼き目を付けることができるメリットもピュアグリルの特徴です。
厚さ4ミリの鉄板一枚から作られた、ハードに使ってもびくともしない高い堅牢度をほこる、まさに男らしいファイヤーサイドのフラットパン。継ぎ目が一切ない点もかっこいいですね。
シーズニングから始め、ブロンズグレーを鍛えてブラックになる様子を楽しむことができ、一生もののフライパンとして使うことができます。
鉄のもつ特徴を生かした製品を作る岩鋳のフライパン。400年の伝統を誇る南部鉄器の伝統に培われた確かな技術をもとに、丹念に製造されて作られています。
伝統を受け継ぐ職人が一つ一つ丹念に作り上げられており、前方を深くすることでオムレツを作るのに最適となっています。デザインも鉄ながらかわいらしさのある形状です。
もちろんあらゆる料理にも使いことはできますが、サブ的な使い方が良いのかもしれません。
メリット
軽量さと熱伝導率が高いのが大きな特徴です。フライパンは持ち上げることもあるので、腕力の弱い人でも片手で楽に使える軽量さは魅力的で、熱伝導率が良いのは食材を素早く均一に加熱することができるので、時短料理にもむいています。
また、洗剤を使って洗えるので、総合的に扱いやすく、料理としては水分量の多いパスタなどに向いているフライパンなので、イタリア製などの見た目なおしゃれな製品が多いです。
デメリット
他の素材に比べて耐久力は弱めです。また、高熱の料理が苦手で、食材がくっつきやすかったり、焦げ付き安いという欠点があり、そのためコーティングされている製品が多いです。
アルミ産業が栄えてきた富山県高岡市に本社を構える北陸アルミニウムのフライパン「プロマイスター」になります。こちらも鋳物の街高岡の自社工場にて製造されており、長い歴史のある「安心」「安全」「信頼」を持った調理器具となっています。
プロマイスターシリーズは高品質なアルミフライパンのシリーズで、プロフェッショナルや料理愛好家達に使うように作られています。デザインもアルミのシンプルそのままなのがおしゃれです。コーティングもされていないようで、肉などを焼くとくっつきやすくなっていますが、熱伝導率の良さを生かし、水分の多い物やパスタなどを作るのに適しています。
カミソリなど刃物メーカーとして有名な貝印のアルミニウム合金フライパン。短いハンドルが特徴的なかわいらしさがありますが、短い分、取り回しがよく場所を取らないのも利点。さらに、重量バランスを考えた設計であり、重さを感じられないようになっています。
アルミですが、底面は2.2mmのステンレスを使用し、保温性を高めています。貝印なので価格も安く、サイズも豊富。IHとガス火はどちらかを選択する必要があります。
メリット
熱伝導率が高く、食材が均等に焼けます。また、錆にも強いのが特徴。
デメリット
高温で変形してしまうなど扱いが難しく、重量もあるのが銅製です。材質的に衝撃にも弱く、たわしでごしごしと洗うことができないので一般家庭向きではなく、熱伝導率が良い特徴をいかし本格的に料理する人向けです。熱伝導率を抑える働きをする、錫メッキでコーディングされた製品が多いです。
創業80年を越える老舗銅器製作所である中村銅器製作所のフライパン。昔ながらの手法で一つ一つ手作業で作られている、老舗ならではのおしゃれな製品です。錫メッキでコーディングしているのではなく、錫を焼き付けているのも特徴。
使用前、使用後と普通のフライパンのようにゴシゴシと洗うわけにはいかないなどの手間がありますが、使い込むごとに味わいが出て表情の変化も楽しみたいです。
同じ中村銅器製作所のフライパン。卵焼き鍋。銅は熱伝導率が高いので鍋全体にむらなく熱が伝わり、保温力があるので余熱の調理に向いていることから、銅ならではのふんわりとした卵焼きができると評判です。
さまざまなサイズもあり、レビューでも評判がよくて人気のある製品です。
メリット
軽くて丈夫なのがチタンの特徴。酸や食塩に対して高い耐食性があり錆にも強い素材です。なのでとても清潔に保つことができます。
デメリット
ただフライパンとしては熱伝導率が悪く、高温の料理などは苦手です。また素材自体が高いのでフライパンの値段も高くなります。一般家庭ではまだそれほどの普及はしていませんが、良い所もたくさんありますし、たわしでごしごしと洗っても問題ないほど扱いやすいので、徐々に普及されていくと思われています。
アウトドアに使うのに適したA.S.F. OUTDOORの蓋付フライパン。折り畳み取っ手の取っ手が特徴で、取っ手を折りたたむことで省スペースとなり、キャンプや登山などに持ち運ぶときに扱いやすくなります。
深さもあり属の蓋には蒸気穴がついているため、フライパンとして焼く他にも煮込み料理などもこれ一つで行うことが可能。チタン製なのでお手入れも簡単で、アウトドアに持ち込んで使いたいアイテムです。
Boundless Voyage(バウンドレスボヤージュ)はチタンを使ったキャンプ用品をリリースされているメーカーで、こちらのフライパンももちろんチタン製。鋳鉄製の厚みがあるスキレットなので、熱伝導や蓄熱性に優れた特徴があります。
構造もハンドルが折り畳み式、軽量なので持ち運びしやすく、家庭用以外にもキャンプに適した設計となっています。
以上、素材別におしゃれでかっこいいフライパンを紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか。スタイリッシュなお気に入りのフライパンを使って、料理を作るのに楽しみを与えたいですね。
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