雨の日に足元を濡らさないためには長靴が一番ですが、雨の日ではなくても、釣りや足下が濡れる作業などでも活躍する場面の多いシューズです。
ビジネスやカジュアルでマッチしたものは違いますし、使うシーンは様々。リリースしているメーカーやブランドも多いので、ここではメーカーに分けて、おしゃれな男性用の長靴を紹介していこうと思います。
出典:ccilu.jp
長靴の素材といえばPVC(ポリ塩化ビニル)が一般的ですが、他にも合成皮革やEVA(合成ゴム)などがあります。
〇PVC
傷や経年劣化が起きにくい素材です。防水性も高く、汚れも付きにくいうえ、汚れが付着しても水で簡単に落とすことができるなどがメリット。また、価格も安く、あまりデメリットはないのですが、挙げるとすればファッション性が少しなく、冬場には硬くなりやすくなるため着脱がしにくいなどの点があります。
〇合成皮革
ブーツを履いているようなスタイルで、ファッション性が高いのが合成皮革の特徴、おしゃれなデザインが多く、フィット感もあり長靴やレインブーツとは思えない履き心地ですが、肝心の防水性が弱いのがデメリット。また価格も高めなのですが、デザイン重視の方におすすめな素材です。
〇合成ゴム(ラバー)
防水性と断熱性が高く、雪の日などには最適な長靴です。ペラペラと柔らかく、クッション性やフィット感もありますが、経年劣化をおこしやすく、また特に熱に弱いので、火の近くなどでは変形しやすいので注意が必要です。
長靴にはロング、ミドル、ショートの3種類があります。
ショートは、足首、くるぶしの隠れる程度の長さで、こちらのタイプには一般的なゴム製はあまりなく、長靴とは言えないかもしれませんが、ブーツやシューズメーカーなどがレインシューズとしてリリースしています。シューズと同じような感覚でコーディネートもしやすいのではないでしょうか。
ミドルはスネの中間くらいある長靴で、ズボンを中に入れて使い、ロングタイプよりも着脱がしやすく、ショートよりも濡れることを防いでくれます。様々なメーカーからリリースされており、1番多いタイプです。
激しい雨でもしっかりと守ってくれるのがロングで、膝下までの長さがあり、防寒対策にもなりますが、着脱しにくく、蒸れやすいといったデメリットもあります。
長靴は、つま先1cm程度の空ができるくらいの大き目サイズが良いとされています。足首部分をゴム素材が覆いますので、ジャストサイズだと足首がきつく、ストレスを感じてしまう可能性があるためです。
特にミディアムタイプやロングタイプは気を付ける必要があり、また着脱のしにくさを回避するのには履き口の大きさのチェックもしておくと、快適な製品を選択できます。
以上です。ここからはメーカーやブランドに分けておしゃれな長靴を紹介していきます。
1856年にスコットランドにて創業されたハンター。ゴム製ブーツのメーカーとして創業され、設立当初はそれほど需要があるわけではありませんでしたが、第一次世界大戦の際に兵士のブーツ製造を依頼されて、需要が爆発的にあがった歴史があります。
その歴史から英国王室の御用達としての地位があり、近年では大物のアーティストなどとのコラボにより、おしゃれな長靴ブランドとしての知名度も高めました。
機能性としては丸ごと液体天然ゴムに浸けて製造しているので、継ぎ目がなく防水性が高いです。
ハンターの中でも長い歴史を持つブーツの1つとして上げられる、オリジナルのショートウェリントンブーツ。レインシューズには見えないかっこいいデザインで、しっかりとサイドバックルが使用されたウェリントンらしい貴族的なかっこよさです。
作りとして足首の部分が細くなっているので、フイット感と快適さがありますが、一般的な長靴のようには着脱することはできないようです。それでもこの細さのおかげでシャープさが高まっていると思うので、着脱しにくさもあまり気にならないのではないでしょうか。
アメリカオレゴン州に位置する、アウトドア、スポーツウェアメーカーのコロンビア。1938年の設立当初は家族経営の小さな帽子問屋でしたが、防水、保温など、独自のテクノロジーを活かした製品作りを行い、アウトドアブランドのパイオニアとして高い人気と知名度をほこります。
コロンビアの長靴は防水性が高いことでも知られていますが、長時間履いていても疲れないようなクッション性にも優れ、キャンプ以外でも使えるカジュアルなデザインも特徴です。
ラバーを使った、折りたたんで持ち運べる柔らかさのあるレインブーツ。柔らかさがありながらも、自立する絶妙なバランスを持ち合わせています。トップにはアジャスターが付けられて、絞ることでサイズの調整ができ、雨の侵入をより防ぐことができます。
ラバー製には見えない高級感があり、おしゃれに使える所もポイントなのではないかと思います。
ワークマンは全国でも800店舗を構える人気の作業用品店です。「プロの人たちが満足できる商品の提供」することをモットーとしていましたが、職人や作業員以外の人にも着れるカジュアルワークなデザインの服をラインナップし、近年とても人気があがっています。
元々が職人向けの作業着を作っていた技術があるため、一般の人向けとしても作りがしっかりとしており、耐久性に優れている点も人気の要因の一つとなっています。
ワークマンのレインシューズでは、PVC防水シューズが人気ですが、こちらのアウトドアブーツはとにかくタウンユースでも履けるデザイン力の高さが魅力です。
アンクル丈のミリタリーテイストのデザインは、男女兼用の製品ですが特に男性に好まれそうですね。価格もワークマンらしく2千円とコスパも良いですが、薄いソールが引いてあるだけで、クッション性はないようです。それでも長靴をかわいく履けるのは魅力的ですね。
野鳥の保護を目的に1934年に創立された、公益財団法人の日本野鳥の会。主な活動はバードウォッチングが有名ですが、そのバードウォッチングを行うのに最適なグッズを販売しており、中でも長靴は評判が良く、口コミで製品が広まりました。
日本野鳥の会が長靴メーカーとコラボしてリリースしている、バードウォッチング長靴。会員の方のアンケートなどを参考にして作られているので、干潟やぬかるみでも一般的な長靴よりも行動しやすいように作られています。
野鳥の会のバードウォッチング向けですが、デザインも若い人にも対応できるよう、おしゃれに作られていますね。
表面は天然ゴム、内面にはナイロンを使用し光沢があり柔らかく、折りたたみ可能ですので、クルクルと丸めてバッグなどに入れておき、現地に着いてから取り出すなどの使い方もできます。バードウォッチングに適していますか、機能性でもファッション面でも活躍する場面は多そうです。
日本のシューズ製造業社の「ムーンスター」。ゴム産業が盛んな福岡県久留米に1931年創業と長い歴史がある老舗シューズメーカー。久留米市内にはアサヒシューズ、ブリヂストンがあり、並んでゴム三社と呼ばれ、久留米のゴム産業の一旦を担ってきました。
学校で使われる上履きはムーンスター製として、多くの人に知られています。
ニューバランス、コンバース、トムマッキャンなどとライセンス契約を結び、高感度なセレクトショップで扱われるスタイリッシュなスニーカーを製造。
近年では専門分野で培った靴作りのノウハウを日常の道具として提案するプロダクトライン810sを展開し、好評を得ています
日常の道具としてちょうどいいを体現するプロダクト810sライン。そのシリーズに属する「Marke(マルケ)」は水場から土木までのワークシーンで活躍する長靴です。専門分野で養った靴づくりの技術やノウハウを活かし作られています。
履き心地をアップしてくれるバックルはアクセントとなり、ソリッドな印象を与えてくれつつ着脱の容易さなどの機能性も備えています。
スウェーデンのデザイン会社FARG&FORMにより、1996年に設立されたmoz(モズ)。スウェーデンのエルク(ヘラジカ)のロゴキャラクターが印象的で、北欧ブランドとして、現在世界的にとても人気があり、さまざまなアイテムにエルクが描かれたモズのアイテムはリリースされています。
長靴にしてもおそらくは自社で開発した製品ではないと思いますが、OEMにてしっかりとした作りのものをリリースさています。
特徴的なエルクのロゴがプリントされたモズのパッカブルレインブーツ「MZ8316」。パッカブル仕様なので、柔らかいPVC素材を使い折りたたんで持ち運びできる仕様のアイテムです。履口もドローコードで絞めることができるなど、デザインだけではなくしっかりと機能的となっているので、持ち運んでさまざまなシーンで使うことができるのではないかと思われます。
付属の収納袋も可愛らしいエルクが描かれており、こちらの袋に入れて持ち運びしたくなるような長靴となっています。
クロックスは合成樹皮サンダルを製造するアメリカコロラド州に本社を置くブランドで、2002年に誕生。日本では2005年に上陸。クロコダイルから名付けられた合成特殊樹皮「クロスライト」を使ったサンダルは今までにない新感覚のサンダルで通気性が良く、軽くて履き心地の良いといった多くのメリットがあり大ヒット。現在でも多くの方に愛用されて浸透しています。
クロックスのクロスライト素材をしようした定番サンダル「クラシッククロッグ」をモデルに、そのエッセンスを詰めてレインブーツとした製品です。なのでクラシッククロッグの持つ驚くほど軽い履き心地、通気性・フィット感などに優れた作りとなり、シンプルながらも全天候に対応したデザインとなっています。
ふくらはぎの下までの高さで短めでかわいらしく、履き口が広く履きやすい仕様となっています。
代表的なアイテムが長靴の、ラバーブーツやレインブーツなどのメーカーの製品を紹介しています。おしゃれなデザインで機能的なものが多いですが、有名なブランドでは海外のものが多く、価格も長靴にしては高い傾向があります。
エーグルはメイド・イン・フランスのラバーブーツで有名なブランドです。1853年の創業時からラバーブーツの製造。その後アパレル事業などに展開していき、現在はファッションとしてのイメージも強くなっていますが、やはり人気はラバーブーツが高いようです、
セレクトしたレインブーツ「BENYL」は、ハンティングブーツからインスパイアされたという、クラシカルでタフなデザインで人気の定番レインブーツ。ハンティングブーツらしいかっこよさを残していますね。本国フランスでは男性用のタウンユースや、カントリーフィールドなど、あらゆるシーンで履かれるシューズとして活躍しています。
ウェットランドはエイアンドエフのオリジナルの長靴ブランド。エイアンドエフは1977年創業の、アウトドアスポーツ用品の卸販売をする企業。ウェットランドとは湿地帯を意味し、北海道小樽から伝統的なハンドメイドによる、丁寧に作られた折りたたみの長靴をリリースしています。
こちらは、軽量で柔らかい天然ゴムを使用して、折り畳み式の持ち運びに適した長靴です。高品質な素材とハンドメイドで作られた質の良い製品は、ひび割れがし難く耐久性に優れたアイテムとなっています。
1823年にチャールズ・マッキントッシュ氏により設立された、イギリスアウターウェアの老舗の「マッキントッシュ」。そのセカンドブランドとして「マッキントッシュフィロソフィー」があり、マッキントッシュのものづくりの精神を引き継ぎながら、価格帯も抑えたスーツ、ネクタイ、時計、靴、バッグなどのトータルコレクションを展開しています。
中でも特に有名なのが、サイドゴアレインブーツ「CARDIFF」。発売当時から、優れた防水性と、サイドゴアの美しいデザインで大ヒットし、同ブランドを代表する様な製品になりました。レインブーツの定番として今でも人気があります。
2004年に東京で創業されたレインファブス。雨の足の造語を社名にしているように、長靴を対象にしたブランドであり、天候に左右されずに快適にすごして欲しいをモットーに活動しています。日本で立ち上がったブランドですので、当然日本人を対象に作られていて、どんな天気でも快適に、またオシャレに過ごせると人気です。
セレクトしたサイドゴアブーツの「RIGEN-W」は、立ち上げ当初からリリースされてロングセラーとなっている製品、通勤やカジュアルなどシーンを選ばず、おしゃれに着用できるレインブーツです。
長靴だけではなく、ホース、避妊具などをリリースしているゴムメーカーの中からかっこいい製品を紹介しています。特徴としてはタウンユースで使うよりも、しっかりとしたゴムの素材を生かし、土木や園芸などの作業で使うための長靴が多いです。
土木作業・畑仕事・庭(造園)作業・軽作業・農作業用の福山ゴムの長靴。福山ゴムは昭和22年に創業、工業用製品部門と履物部門の2に別れる体制をとり、創業当時からゴムを使った靴を製造販売しています。
こちらは先芯には強度の高い鉄芯、中布には防弾チョッキ帆素材を使用した耐久力に優れた頑強な長靴です。男性好みの無骨でかっこいい製品ですが、エアーポンプ機溝が備わり、足の蒸も防いでくるやさしい機能性があります。
弘進ゴムはシューズ、ウェア、ホースなどを製造するメーカーですが、特に長靴は創業以来製造してきた製品で、あらゆるニーズに応えることをテーマに、農業・林業・水産業、など幅広い分野で提供してきています。
製品のハイパームレノンは通気性に優れて群れることがないのが特徴の長靴です。冬は暖かく、夏は爽やかな履き心地を提供してくれます。
OKMOTOはシェアNO.1を誇る避妊用具のメーカーとして有名ですが、その他にもフィルム、合成皮革、産業ゴムの製造・販売などの業務も行っています。特に長靴は種類も豊富で、紳士用、婦人用、安全、胴付きなどの様々な製品がラインナップされています。
こちらの「アリゲーター RLM-57206」はガーデニング用で、履き口部が広く、着脱するのが楽なタイプであまり長時間の使用にはむいておらず、ちょっとした場面で履くのがよいかもしれません。防水仕様、速乾吸汗裏布を採用しています。
キャンプや山登りなどで使われるギアをリリースしている、アウトドアブランドの長靴を紹介しています。必ずしもキャンプで使うアイテムではないので、リリースしているメーカーはそれほど多くはありませんが、ノースフェイスなどのカジュアルよりのブランドでは、タウンユースに適した長靴をリリースしています。
ノースフェイスが展開するヌプシシリーズのショートブーツ「ウォータープルーフ VI 」です。ヌプシシリーズはヒマラヤ山脈の標高7,861mの山「Nuptse(ヌプツェ)」が由来となっているウィンターシーズン用のモデルで、ジャケットやブーツなどが人気となっているシリーズです。
こちらのウォータープルーフは、テックプルーフ(TM)防水メンブレンをインサートした製品。摩耗強度を高めたリップストップナイロンに、撥水加工を施した素材をアッパーに使用して防水性を高めた作りになっています。
ナイロンを使い、ゴムではないおしゃれさがありますが、注意書きに水が浸入する可能性があるとのことで、やはりゴムに比べると防水性は劣るようです。
1985年の設立以来、「海辺5メートルから標高800メートルまで」のものづくりを掲げ、「Enjoy Outing」をコンセプトに、さまざまなアウトドアギアを製造・リリースしている日本のメーカー。デザイン、さらにコスパの良さで人気があります。
こちらはコンパクトに折りたため、それでいて厚めのラバーで自立できるという特徴のあり、臭効果のある特殊コーティングを中敷きにしているため、キャンプでハードに使用したい長靴です。
一般的なシューズやサンダルをリリースしているシューズメーカーの、おしゃれな長靴を紹介しています。雨の日でも一般的な靴と同じように使える、長靴にはみえない製品などがおすすめです。
スタイリッシュでかわいらしいチルのレインシューズ「PANTO」。レインシューズには見えない配色とデザインが特徴的ですが、アッパーには独自の合成樹脂「ccilcell」を使い、防水性と軽量に優れた製品となっています。
他にもブラックやホワイトカラーバリエーションがラインナップされていますし、PANTOシリーズは人気もあるためか、他にもいろいろな種類もあるようです。
「本当に自分たちが欲しいもの、所有したいものだけを作っていく」という挑戦的なコンセプトを持ち、2006年にスタートしたシューズブランドのスイコック。
特に独自開発した高性能なフットベッドを備えたサンダルが代表的なアイテムですが、レインシューズもかっこよく、こちらのSUICOKE BOWER-evabは表地には防水、透湿性では世界でも最高水準と言われるeVent(イーベント)を採用。中綿にはシンサーレートを使い、高性能で軽く、暖かいレインシューズとなっています。
倉敷に本社を置く1919年創業のシューズメーカーMARUGO (丸五)。地下足袋や安全靴などをメインに製造しているメーカーのようですが、こちらのレインシューズマンダムセーフティーもどことなく地下足袋のようなフォルムをしていますね。粋なデザインだと思います。
機能面でも他の長靴にはない軽量さが魅力で、防水に関しては地面より18cmまで防水フィルムが内蔵されています。
以上です。雨の日でも外に出るのが楽しくなるような、おしゃれなお気に入りの長靴を見つけたいですよね。参考にして頂けたらと思います。
サイトについて | お問い合わせ | プライバシーポリシー
© Coolman