寒い季節には土鍋を使った鍋料理を作る機会が多いと思いますが、土鍋は他にもおでんやご飯を炊いたりと何かと便利です。
そんな土鍋をいざ買うとなると迷うかもしれませんが、どうせ買うならおしゃれなものを選びたいですよね。
なので、ここでは人気のメーカーやタイプに分けて、おしゃれでかっこいい土鍋を紹介していこうと思います。
土鍋には浅い作りの浅型と深い作りの深型があります。
浅型は口径広めで、具材が沈み切らずに見えるのが特徴。口径が広いので複数人で鍋を囲むのにむいていますし、具材が沈み切らずに見えるので出来上がりで見栄えが良いです。ただ浅いので吹きこぼれを起こすことがあるので、火加減には注意が必要です。
深型は高さがあるため、汁に浸してしっかりと具材を煮ることができます。背の高い具材などをしっかりと煮込みたい場合などに向いていますし、深い作りなので吹きこぼれも起こしにくい作りです。
どちらを選んでも問題なく鍋を楽しむことができますが、どちらかといえば浅型の方がデザインもおしゃれに見えるように思います。
土鍋とは土製の鍋のことをいい、昔から使われてきた製品で、萬古焼、伊賀焼、信楽焼などの伝統ある製法で作られた鍋が多いです。
三重県の四日市市と菰野町で生産数が高く、萬古土鍋は80%のシェアを占めるほど人気の焼き物です。 ペタライトという鉱物を配合するようになった萬古土鍋は高火力で割れにくく、家庭の熱源がガスに変わった際に全国に割れない鍋として全国に広がりました。 また食材の匂いが付着しにくく、手入れが簡単という点も人気の特徴です。
三重県伊賀市周辺で盛んに作られる伊賀焼。優れた耐火性を持つ伊賀の土を利用して作られているのが伊賀焼です。その高い耐火性から土鍋に向いている焼き物として考えられています。 伊賀焼は伊賀の七度焼と言われるように窯の中で高温で何度も焼かれて作られるため、壊れてしまうことも多く完成品として土鍋になるのは少ないようですが、完成品はビードロが降りかかった力強い肌合いを持つ製品として芸術性も優れた土鍋になります。
滋賀県甲賀市信楽町を中心に作られている焼き物。粘土などの原料を混ぜた土を使うので、陶土にコシがでて肉厚や大きな製品を作り上げることができます。 信楽の粗めの土質を持った土が焼かれるため、焼き方によりさまざまな表情をもった製品ができあがるのが特徴ですが、表面には焦げなどの人の手にはコントロールできない美しさをもった焼き物ができあがります。
2~3人用ならば7合の直径25cm前後、口径22cm前後の物。3~4人用なら8号の直径28cm前後、口径25cm前後の土鍋を選ぶと丁度良いようです。ただ大人の男性が4人で食べる場合などは8合では小さいかもしれないので、そこらへんは臨機応変にサイズを選びたいです。
土鍋の5号は直径20cm前後、口径18cm前後。6号は直径22cm前後、口径20cm前後のサイズのことをいいます。5号なら一人用、6合なら1.5人用とされており、男性なら一人用でも6号はあった方が良いように思います。5号よりも小さいサイズは子供サイズの物になります。
9合は直径31cm前後、口径28cm前後。10合は直径35cm前後、口径30cm前後サイズの土鍋。9合は4~5人、10合5~6人用とされています。 9合の土鍋は大きくもあり複数人に対応できますが、少ない量を作り一人や二人こ対応することもできるので、サイズに迷ったり、一つ持っておきたい場合は9合を選ぶのが良いのかもしれません。
以上です。ここからはメーカーや種類に分けて、おしゃれでかっこいい土鍋を紹介していきます。
四日市の地場産業である「萬古焼」の伝統を受け継ぐ大正6年創業の老舗「三陶」。萬古焼は日本の伝統的な焼き物の一つで、三重県の四日市が中心に作られており、その四日市より全国に向けて四日市萬古焼を販売しているのが三陶です。
萬古焼は葉長石を使用して耐熱性に優れた特徴を持つために、土鍋とは相性の良い焼き物です。
三陶の萬古焼カラフル土鍋「イエローウォーターリッドポット」。三陶の土鍋は人気でたくさんの製品がありますが、こちらのカラフル土鍋は異色。オレンジなどのカラフルな蓋が特徴です。
食材の水分で調理できるのでうま味を逃さない無水調理鍋で、余計な水を使わずに調理できます。
1921年創業の耐熱ガラスメーカー「ハリオ」。国内で唯一の耐熱ガラス工場を持つメーカーとして知られます。耐熱ガラスを使った製品は評価が高く、ドリッパーは世界中のバリスタを魅了する製品で、ハリオを代表する製品。コーヒー関連の製品が人気ですが、その他にも耐熱ガラスを使った製品をリリースしており、蓋が耐熱ガラスの土鍋も新しく、デザインも良く人気があります。
蓋がガラスのハリオの土鍋。ハリオらしいガラスを使った土鍋は、中も見える機能性とシンプルな形状でどんな料理にも合わせやすい製品です。
天保3年(1832)、三重県伊賀市に築窯をして以来、伊賀焼の伝統と技術を継承する「長谷園」。
「食卓は遊びの広場だ」がコンセプト。伝統を受け継ぎながらも進化する時代にも対応し、現代にマッチした土鍋を製造。いぶしぎん、かまどさんなどの人気シリーズの製品をリリースしています。
伊賀焼のメーカーとして有名な長谷園の商品。
独特の光沢が美しく土鍋の概念に縛られずに、炒める、煮込む、蒸し焼き、オーブン焼きなどさまざまな焼き方に対応。とても便利です。
これも伊賀焼特有の微熱性が高い土鍋だから行える方法で、老舗メーカーの技があってこそできることですね。
長谷園の土鍋なので伊賀焼となっていますが、これはご飯を炊くことに特化した土鍋です。
伊賀焼は粗土なので、木のおひつのように鍋が呼吸をし、そのためご飯がべとつかずふっくらと炊けます。粗土であることの伊賀焼が活きていますね。もともと伊賀の粗土は「炊飯に最適」と、定評があったようで、料理人に好まれていますし、レビューなどの評価もとてもいいです。
テーブルウエア、 インテリア用品の販売を行う丸利玉樹利喜蔵商店が展開するTAMAKIグループのブランド「RIKIZO」。国内の窯元で作られた焼き物をベースに、日本伝統の美と技術を凝縮したデザインを合わせたブランドです。
土鍋の他にもマグカップやプレートなど、おしゃれな多くの製品をラインナップされています。
モダンなブラックに、底を彩るワンポイントの赤がかっこいい土鍋。
国内の名産地にて一つ一つ職人の手により作られている、メイドインジャパンの製品。真っすぐなハンドルと、底がフラットで真っすぐに立ち上がっているのが美しいですね。人気のTAMAKIシリーズの製品です。
TAMAKIの土鍋「トート」。
スクエアの取っ手が特徴的で、独自開発のサーマクラフト加工で匂い移りなどを軽減し、鍋を清潔に保ちます。カラーによりIHに対応していない製品もあるので注意が必要です。
1972年に滋賀県にて創業したテーブルウェア、キッチン・インテリア雑貨のブランド。現代にの生活にマッチしたおしゃれで使い心地の良い製品をリリースし、人気のテーブルウェアをリリースしています。
食器の卸から始まり、オリジナル商品をリリースするようになり、国内のみならず欧州、アジア、北米、中東などへの商品を展開するまでに成長。2019年に米国子会社 KINTO USA, Inc. を設立しています。
二重蓋で程よく圧力が加わり、そのことによってふっくらとしたご飯が炊けるのが特徴。
丸みがある特徴的なボディは、炊飯時に対流が起りやすいようになっており、吹きこぼれしにくくなっています。
また、耐熱温度差500度をクリアした素材の高耐熱陶器を使い、水分の吸収率を抑えて鍋に食材の匂いが移りにくい作りとなっています。
キントーのかわいらしい土鍋「KAKOMI」。IH熱源に対応し一年中使えるのが特徴。すのこ付きで、すのこを外せば寄せ鍋や調理用の鍋として使うことができるのもポイント。素材には陶器を使用し、吸収率が低くカビや汚れに強く、洗いやすいので清潔に保てる製品です。
自然をモチーフにしていたり、独特の色使いでシンプル構成の北欧デザインは人気があり、さまざまなアイテムで見られるデザインですが、土鍋にも北欧デザインの製品があります。あまり多くはないですが、北欧デザインの土鍋なら食卓もおしゃれに飾れます。
国内シェアのほとんどを占め、土鍋を代表する萬古焼。歴史が深く、割れにくいといった特色を持ちます。
この銀峯陶器は鍋としての完成度が高く、藍色のフタがとてもおしゃれですね。容量も一人用から家族用まで揃っており、形もほぼ同じですがこのデザインはコンパクト感が良く、一人用に向いているのではないかと思います。
枝をモチーフにした蓋がおしゃれな北欧柄の土鍋。独自の発熱体を使用し、IH直火の両方に対応、さらに電子レンジ・オーブンでも使えるという幅広い熱源に対応したた製品です。多層構造の発熱体が食材の芯から温め、ふっくらと仕上げおいしくいただけます。
四日市の主婦が考えた「オリジナルレシピ」付です。
リビング社といいもの雑貨どっとこむが企画販売するオリジナル製品のノルディック北欧柄土鍋です。ふきこぼれにくい高い縁が特徴の深型形状。カラフルな蓋との相性の良い形状だと思います。
IHにも対応し、北欧風鍋で食卓やリビングもおしゃれに飾りたいですね。
1200度以上の高温処理を施し、食品安全検査にも合格している土鍋。縁を高くし吹きこぼれにくい構造を持ちます。
深さがある作りが評判良く、現在amazonでとても人気のある商品です。モダンなデザインがとてもかっこいいですね。
一人暮らしの家庭などにあるIH。ガスコンロに比べて炎が出ないので、危険も少なくお湯などの沸きも早いために人気の熱源です。IHの普及に伴い、IHに対応する土鍋も増えています。
プロダクトデザイナーの秋田道夫氏のデザインにより誕生した土鍋「do-nabe」。
持ち手を外側に着けずに中にくぼませていることや、底がフラットな作りが特徴的で他にはない作り。取っ手を中にくぼませる工夫は、場所も取らずに収納にも便利ですね。とてもスタイリッシュな土鍋だと思います。
IHプレートを底に入れることで、IH対応としています。
パール金属のBLKPの土鍋です。BLKPはthe life style in BLACKというブラックでシックなキッチンツールの女性よりも特に男性に向いているシリーズです。
こちらの土鍋もブラックはかっこよく、ホーロー加工で匂いが移りにくく衛生的。200VのIHクッキングヒーターやハロゲンヒーターなどオール熱源に対応しています
欧風カラー洋風デザインが特徴のかわいらしい土鍋です。本来の底面に発熱体を取り付けてIHに対応させていますが、直火にも対応できます。深型の形状なので、シチュー・スープなど具材をたっぷりと使って調理がうれしいですね。ポトフ鍋としても使えます。
ご飯を炊くのに最適に作られている土鍋です。土鍋のご飯は蓄熱性が高く、ムラなく炊いてご飯のもつ本来の甘みやおいしさを引き出すといわれています。ただ土鍋は保温機能がないので、炊く量には気を付けたい所です。
また、現在の炊飯器は質も良く、土鍋で炊いたような製品もありますが、それでも土鍋で炊いた米はおいしいと言われているので、試してみる価値はあるのではないでしょうか。
真ん丸なボディに雰囲気のある取っ手がかわいい大黒ごはん鍋。
遠赤外線効果で芯までふっくらしたご飯ができるのが特徴。かまどで炊いたような仕上がりです。おこげご飯もできるので、なつかしさを感じる人もいるのではないでしょうか。
丸いころんとした形状がかわいらしいイブキクラフトの「オカッテごはん」。丸い形状は良い対流を生み出し吹きこぼれが起きにくく、分厚い作りで保温性が高い特徴があります。おいしいご飯を食べられると思います。小さく2合炊きなので一人暮らしの方に最適です。
4th-marketは2005年に創業した三重県四日市の陶磁器ブランド。陶磁器製品は普段使いをテーマに、多様化する現代のライフスタイルに沿うような、オリジナルの製品をリリースしています。
多くのシリーズがありますが、コセールは土鍋のシリーズで、民芸スタイルの落ち着いた土鍋をラインナップ。こちらは粗目の土を使用した素朴なかわいらしい形の3合炊きご飯釜です。
伊賀土を使った一人用の雑炊鍋です。
ご飯一杯分の小ぶりなサイズなので片手ハンドルで十分。伊賀土を使った独特な質感と、コロンとした丸みのある形状が可愛らしいですね。
伊賀土は蓄熱・保温に大変優れ、遠赤外線効果があるため食材のうまみを引き出すのに優れています。
鳥獣戯画が印象的な土鍋。
鳥獣戯画が描かれているとほどんどの商品が渋く感じますが、鍋との愛称も良いようですし、和風と部屋と土鍋の柄がマッチすると思います。
タイプは萬古焼なので質も問題なく安心して使えます
UFOのようなフォルムがユーモアがあり楽しい土鍋ですが、滋賀県甲賀で作られる「信楽焼」です。
信楽焼は耐火性が高く、粗い土質で作られているので、大きな鍋に向いているタイプ。伝統的な鍋になります。
土質がまた他とは違い、独特な所も魅力的ですね。
グレーのカラーと、あまり加工されていないアナログ感がかっこいい土鍋です。
全体的に薄いので、あまり強度が高くなさそうな土鍋なのですが、熱膨張による割れを防止するためペタライト(特殊耐熱原料)が含まれています。
以上です。いかがでしたでしょうか。おしゃれなお気に入りの土鍋で、食卓も華やかに楽しく過せるようごしたいですね。
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